キッチンのパーツに無垢の「木」を取り入れる方法

日本のシステムキッチンの素材と言えば、ステンレスや人造大理石、メラミンなどが思い浮かびますが、無垢の木を取り入れることもできます。無垢フローリングを張った空間とも相性ばっちりの、キッチンへの木の取り入れ方をご紹介します。

キッチンの扉材を「木」にする

ウッドワン社製のキッチン「スイージー」シリーズ

ダイニングやリビングからよく見えるキッチンのパーツといえば、扉材です。壁付けのI型キッチンの扉や、キャビネットの扉はもちろんよく見えますが、最近はアイランドキッチンを選ぶ方も多いので、リビング側の素材も目につきます。

キッチンの中でも大きな面積を占め、印象を決めるといってもいい扉材。大手メーカーのシステムキッチンでは、扉材は木質材をビニルシートなどでコーティングしたものが多く、汚れにくくカラーバリエーションも豊富なので主流になっていますよね。しかし、光沢があってテカテカしたものが多いので、「設備感」が強く、部屋の中でちょっと浮いてしまいがちです。木目調をプリントしたものもありますが、やはり質感は本物にかないません。

この扉材を無垢の「木」にすることで、まるで家具のような、あたたかみある表情となり、無垢フローリングを張った空間にも自然に馴染みます。無垢材を得意としているキッチンメーカーや、オーダーキッチン、家具やさんなどで選ぶことができます。

※高知では、ウッドワンの製品を常設している展示場がありますので、実際に商品に触れて確かめることができますよ。詳しくはお問合せ下さい。

キッチンのワークトップを「木」にする

木の天板のキッチン(RUSTIC TWENTY SEVEN社製)

扉材の次に面積が大きいパーツが、ワークトップ(天板)です。特にアイランド型や対面式キッチンの場合は、LDKの主役にもなる部分ですので、空間に与える印象が大きいですよね。そのため、ワークトップの素材は質感を重視してグレードの高いステンレスや人造大理石、セラミックにするなど、こだわる場合が多いですよね。

このワークトップに、無垢の「木」を選ぶユニークなキッチンはいかがでしょうか?家具やダイニングテーブルの素材にも使われる無垢材ならお部屋のインテリアになじむこと間違いなしです。また、自然塗装などで仕上げれば木のやさしい手触りを楽しむこともできます。ただし大手メーカーでは選択肢に木のワークトップがないので、オーダーキッチンやカスタムキッチンの場合に可能です。

注意点としては、ワークトップはその上で調理をしたり、水がかかったり、熱い鍋を置くなどハードに使う部分ですから、お手入れ・メンテナンスを考えておきましょう。自然塗装仕上げの場合、手触りがやわらかく質感はとてもいいですが、汚れ、傷、カビなどがつきやすいので注意が必要です。こまめに水や汚れをふき取る、熱いものは必ず鍋敷きを敷くなどし、汚れたら定期的にサンダーをかけたり塗装しなおします。

お手入れが気になる方は、ウレタン塗装やガラス塗装などを採用するのもいいでしょう。手触りは変わってしまいますが、見た目に楽しむには十分です。また、ウォルナットなどの硬い樹種にするのもおすすめです。

オープンシェルフを「木」にする

タモ無垢材のオープンシェルフ

最近のキッチン収納は、吊戸棚や天井までの大きなウォールキャビネットを設けず、シンプルなオープン棚にするパターンも増えています。あまり使わないものが入った収納で壁を埋め尽くしてしまうよりも、お気に入りの食器やキッチン雑貨だけを見える所に飾るというシンプルライフに人気が出てきています。

このオープンシェルフを、無垢の「木」にするのもおすすめです。写真のように金具が見えない造りの商品があり、食器なども十分置ける耐荷重になっています。キッチンの壁もリビングからよく見える場所ですが、ここに本物の木を使うことで高級感が出ます。

このオープンシェルフなら、大手メーカーのキッチン収納と組み合わせることもでき、下のキャビネットはメーカー製、壁に付けるシェルフは無垢、というセットはコストバランス的にもいい組み合わせです。

木のワークトップと木のオープンシェルフは、CRAZY WOODのショールームで実際にご覧いただくことができます。スタッフ自宅で日々使っていますので、使い心地についてもお気軽に聞いてくださいね。

※ショールームについてはこちら

キッチンパーツを木に変えて素敵なインテリアに

本物の木でつくるリノベーション。家の中で大きな存在感を持つ家具ともいえるキッチンを、すべて無垢の木にすることが難しければ、パーツをどれか1つだけ木に変えるという選択肢もあります。コストやメンテナンス、そして好みやインテリアのバランスを考えて、あなたに合った無垢の「木」を選んでくださいね。