無垢フローリングにはどんな傷がつくのか?リノベ後1年経ったリアルなお部屋でチェック。

無垢フローリングは傷がつきやすい、というけれど、実際にどんな感じの傷がつくのでしょうか?リノベーション後、1年が経過したお部屋でリアルな状況を見てみましょう。

リノベーション後、約1年が経過したこちらのお部屋

ここは、無垢フローリングを張っておよそ1年が経過したお家。すなわち、私たちCRAZY WOODのショールームです。スタッフが実際に毎日暮らしている約10坪の平屋になります。

この部屋に張っているのは、国産クリの無垢フローリング、厚み9mmのオスモ塗装仕上げです。オスモ塗装はオイル系自然塗料のため、汚れはある程度防ぐことができますが、傷に対してはガードできません。クリは針葉樹より硬いですが、広葉樹の中では柔らかい樹種です。

それでは、このお部屋で無垢フローリングの「傷」を探してみましょう。

重たい物を落としたときにできる「凹み傷」

まず、あちこちに見つけたのは、重たい物をうっかり落としたときにできた凹み傷です。上の写真は、冷蔵庫の前。いったい何を落としたのか記憶がありませんが・・・いろいろな物を出し入れする冷蔵庫ですので、きっとビンとか硬くて重たい物が落下したのでしょう。

凹みの形を見てみると、何か角ばった物を落としたようですね。けっこう凹んでいます。

同じく凹み傷を見つけたもう一つの場所は、ソファの近く。帰宅後にカバンや荷物を無造作にソファ周りに置いたり、ソファから物が転がり落ちたりするので、この辺りも凹みができやすいのだと思います。遠目にはあまりわかりませんが・・・

よく見ると、小さくて浅い凹みがいくつもついていました。このほか、コンセント近くにも凹み傷がありましたが、これはアイロンをうっかり落としてしまったことをはっきり覚えています。いくらなんでも、アイロンほど硬いものを落としたら、複合フローリングでも傷がつきますよね。

ダイニングテーブル下の「引きずり傷」

凹みの次に目立ったのは、ひっかいたような線状になっている傷です。ダイニングテーブルの下で発見しました。

テーブルの下は普段あまりよく見ることはないですが、一本濃いのがついてますね~!おそらく、椅子の脚の下にゴミか何かを踏んだまま、ひきずってしまったのでしょう。

このようにくっきりした「引きずり傷」は、この1本だけでした。うっすら細かい擦り傷のようなのはあちこちについていましたが、ほとんど目立たないようなものでした。

家具を移動させるときに、引きずらないようによく注意すれば、防げそうな傷ですね。

家具や人の重みでできる「うっすら凹み」

最後は、家具の重さでできてしまう、うっすらと付く脚の跡です。これは、ダイニングの椅子の下あたりをよく見るとぼこぼこついていました。同じ椅子でも、体の大きな男性が座っている椅子の下にたくさんついています。やっぱり、家具や座る人の重さで圧力がかかることが原因のようです。

このダイニングチェアの脚裏はプラスチック製でフェルトなどはついていません。市販の傷防止フェルトなどを買ってきて貼れば防ぐことができるかもしれませんね。また、ソファなども家具自体が重たいものですが、ショールームのソファは床につく脚の面積が広いタイプなので、凹んでいませんでした。

同じ靴でも、ピンヒールのかかとの方がパンプスよりも床が凹みやすいのと同じです。無垢フローリングに置く家具は、脚の太さなどに注意して選ぶとよさそうですね。

しかし、この凸凹がかえって「名栗加工」をしたみたいで、ちょっとおしゃれにも見えたり・・・。

無垢フローリングの傷のパターンが見えてきた

このように、無垢フローリングにつく傷としては、凹み、引きずりといったパターンがあるようです。また、傷がつきやすい場所は、重たい物を出し入れしたり置く所や、家電を使うコンセント廻り、テーブルや椅子など家具の下、といったように偏っていることがわかりました。

逆に言えば、普段の歩行などでは目立った傷はつかないようですし、傷がつきやすそうなイメージがあるキッチン前も大丈夫でした。お箸や軽い調理器具などは落としても深い傷になっていないようです(クリの場合)。

1年経って傷をチェックした結果、暮らす上ではそんなに気にならないと(あくまで主観で)思ったので、そのまま放置してもOKと判断しました。むしろ、味わいが増していると感じた私たちでした。読者の皆さんは、どのようにお感じになったでしょうか?傷についても実物を見たいという方は、お気軽にショールームにお越しくださいね。